S邸
90歳の母と、定年を迎えた娘夫婦が住む高齢者向けの住宅。
華道の教室を開いたり趣味の絵画を楽しんだりと、家で過ごす時間が長いことが設計のポイントとなった。
冬季はランニングコストが負担にならないように、太陽で暖められた空気が床下に吹き込むようにし、断熱した基礎に蓄熱し、空気式床下暖房と併用する。
床下は充分な広さと高さを確保した2重床にして、そこに暖かい空気を循環させ室内に送り込む。
一番寒い時期でも、陽ざしがあればそれだけで充分暖かい。
また夏には、夜間の放射冷却による冷気を床下に吹き込み、基礎や屋内に溜めて冷房の使用を減らせると考えた。
階段を中心に各部屋にアクセスできるためむだな動きがなく、廊下、トイレ、洗面所を広くして、介護が必要になった場合にも対応できるようにした。

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